零下20度のサンシャインバー(仮名) -長文注意
レシピ公開します。
【特徴】フィンランドでよくあるべリー、テュルニから取ったテュルニオイルと、シアバターを配合した石けん。
3月のフィンランドのような、零下&乾燥&紫外線からお肌を守ってくれるとっておきの洗顔・全身用石けんになってくれますように。
【オイル】
オイルの全量は700gです。(牛乳パック1本には入りきらないので注意!)

・オリーブ油 350g
・ホワイトパーム油 180g
・ココナッツ油 100g
・シアバター 35g
・テュルニオイル 35g
左はオリーブ以外の油の写真です。
オリーブオイルはどこにでもあって安いピュアグレードのもの。石けん作りにはやっぱりこれが一番です。
ココナッツオイルはCOCOSという名前で、固形でマーガリンやバター売り場に売ってます。泡立ちを良くするために入れます。Citymarket, Prisma, など大きい店なら必ず入手できます。値段は確か500gで3.5〜4ユーロ。
ホワイトパームは、最近こちらのSokosデパートで取り扱いが始まりました。munkki(ドーナツ、揚げパンの類い)とかのディープフライ用と銘打ってあって、1リットル2.5ユーロ、すごいお買い得な油です。上の写真ではだいぶ液化してて黄色っぽいけれど、寒い場所で固まってるときはもっと白いです。これは石けんをしっかり固くします。
シアバターとtyrniオイルはオーガニック系ショップで買いました。ヘルシンキに本店がある、"Ruohonjuuri"のタンペレ店です。
どちらもお肌に取って特別に良い効能がありますが、高価です。。。でも1ユーロ150円以上する今でも、日本で買うよりはずっとお得感がありますが。
シアバター150ml入り23.90ユーロ、テュルニオイル40ml入り18.25ユーロ。
シアバターはニベアクリームのように、お肌にそのまま塗れば乾燥や冬の寒風などから守ってくれますよね。あと、日焼け止めクリームほどではないけれど、紫外線防止に一定の効果があるみたい。
テュルニ(tyrni)は写真にあるように赤いオイル。日本ではまだほとんど知られていないと思いますが、グミ科の植物です。
日本語ではサジー、ヒッポファエ、と呼ぶようです。英語ではSea Buckthorn。味はちょっとグレープフルーツに似ている感じです。
フィンランドの西海岸では自生しているらしいのですが、私の住んでいる内陸部には自生していません。でも園芸品種のものをお庭に植えているおうちも見受けます。また地元カンガサラにはTyrni農家もあるので、よくここでTyrni製品を買ったりします。スーパーにも普通にあります。濃縮ジュースを希釈して飲んだり、乾燥粉末はマフィンの生地に混ぜたりするとおいしくて、使い道も豊富です。オイルは高価なので今まで買ったことが無かったんですが、小さじ半分くらいを飲んで腹痛、下痢止めなどとして使うのがフィンランドでは一般的。お肌に直接塗ってもよくて、傷やアレルギー性皮膚炎など、お肌のトラブルに効き目を発揮するオイルです。
オレイン酸、リノレン酸が多く、他にもパルミトレイン酸を含みます。前田京子さんの石けんの本で紹介されているオイルをざっと眺めてみると、その中でも亜麻仁油やしそ油に性質が似ているかもしれません。
それらは酸化が早く、1ヶ月の熟成期間に耐えない、と書かれていますが、Tyrniオイルには多量のビタミンE(天然の酸化防止剤)があるので使えるんじゃないか、という希望をもって配合してみました。
Tyrniの性質については下のリンクに詳しい説明があります
フィンランド語 -Tyrni
英語 -Sea Buckthorn Oil Profile
日本語 -ヒッポファエオイル
【苛性ソーダと水】
テュルニオイルの鹸化率が不明だったのですが、こちらの資料を参考に、ココナッツオイルの1/2で計算しました。
苛性ソーダは使用量95g。ディスカウントは5%だけです。
フィンランドはヨーロッパの中では軟水だけど、やはり日本の平均に比べればずっと硬水なので、泡立ちや汚れ落としのためにディスカウントは日本にいた頃より少なめです。
そして水の量は250mlにしています。私はいつも精製水が手に入らないので、沸騰させて冷やした水です。
【香り】
エッセンシャルオイルでの香り付けは、Tyrniのグレープフルーツっぽい感じを邪魔せず調和する香りを選びました。
最初に思いついたのはジュニパー。これもフィンランドの森にはよくあるし、似合うという確信があったので。あとは柑橘類とローズマリー。
レモン 1ml
ライム 6,5ml
ローズマリー 1,5ml
ジュニパー 1ml
香りの組み合わせは、お互いに相性の良いもの。
アロマの本で勉強した事によると、『樹脂系-スパイス系-樹木系-ハーブ系-柑橘系-フローラル系-エキゾチック系』
に7分類したとき、隣り合う3つを選ぶのが無難です。
あとトップノート、ミドルノート、ベースノートを含めること。今回ベースノートが入ってませんが、ジュニパーはベースよりのミドルだと個人的には思っているのでよしとしてしまいます。
そしてそれぞれのエッセンシャルオイルの量は、香りの個性の強さや、在庫の残り具合(笑)によって決定しました。
【原価】
凝った石けん、エッセンシャルオイル入りからは最近遠のいている私ですが、久々にとても原価の高い石けんを作ってしまったので計算しておきます。
おおよそオイル28ユーロ、苛性ソーダ2ユーロ、エッセンシャルオイル7ユーロ、計37ユーロでした。
日本でこれを作ったら、いくらかかるかな?考えるだけでぞっとします。日本はエッセンシャルオイルが高すぎるから、確実に1万は超えますねー。
たぶん日本の石けんショップで買ったら原価+包装+人件費+etc.で、一切れ3000円でも不思議じゃないものになってしまいました。手作りならではの贅沢です!

↑昨日の型出し、切り分けの図。
型から出したらまだほんわかと暖かかった石けん。よく固まっていて、ジェル化もまんべんなくあったようで、良かったです。
ジェル化は必須ではないと思うけど、あるならあるでまんべんなくあってほしいものです。
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↑切り分けた後の様子。油脂全体の5%しか使ってないテュルニオイルが、こんなに奇麗な色を出してくれました。
香りは狙い通り、Tyrni本来の香りと、それに調和しつつ深みを出してくれてるエッセンシャルオイル!
しかし、ひさびさのエッセンシャルオイルに敏感になってた私。
濃度1%弱だけど強くて頭痛がしそう。。。箱に閉まっておくとします、否、やっぱり眺めたいからオーブン(常温)のなかにしばらくディスプレイしとこう(笑)
ラベル: 石けん

をクリックすれば大きい画像も見られます。





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